【絵本古本マーケットはっぴぃ】の★おすすめ絵本★2018年
池や小川の生物 ―みずにすむなかまたち― (福音館のかがくのほん) 得田之久/文・絵 福音館書店 幼虫時は水の中で暮らすトンボ類。 ゲンゴロウ、タガメ、タイコウチ、ミズスマシ、ミズカマキリ、 といった水中で暮らす昆虫。 イシガメ、トノサマガエルなどの両生類。 フナ、メダカ、ドジョウなどの魚類。 池や小川に住むさまざまな生物が、水辺や水中のどのあたりに住み、 何を食べているのか、卵をどこで産むのかなど、固有の生態や、 営みを、作者の細やかな観察で描いています。 |
森のずかん 松岡達英/作 福音館書店 ぼくとお父さんの森でのキャンプの一日です。 絵は2段構成になっていて、上の段は細長いコマ割り絵です。 ぼくとお父さんのキャンプの様子が描かれています。 テントを張ったり、川で魚をとったり、手作りかまどを作って、 夕食の準備をしたり、夜の森を探検したり、テントで眠ったりなど、 時間を追って描かれています。 下の段は、大きな画面です。キャンプ道具一式、昆虫採集のやり方や かまど作りのやり方、夕食の作り方など、キャンピング図鑑と 森にすむ昆虫や川の魚や生き物、食べられる木の実、動物たちの図鑑です。 キャンプしている親子の行動の場所や時間に呼応した内容で、 標本形式の絵や、活動している絵、夜や朝の森の様子など、 いろいろな趣向で描かれています。 |
川とさかなたち (福音館のかがくのほん) 三芳悌吉/文・絵 福音館書店 高い山の谷間に雪解けの水が注ぎ、小さな流れが生まれます。 大きな川の源です。ここにはきれいな水でないとすめない イワナなどがすんでいます。 川は生き物のすみか。上流から河口まで、どんな魚や生き物が すんでいるのか、川の流れとともに描かれた、おはなし図鑑絵本です。 ダム湖や、やな、清水のわきでたお寺の池、里山の小川、 いくつもの川の流れが集まってできた大川など、 川は大きくなったり、形をかえたりして、すむ魚も変化していくことがわかります。 見開きを広げると、ワイドな画面になり大きな魚が出てくる画面も! 大きな町を流れる川は、コンクリートでかためられたり、にごっていたりしますが、そこにも魚はすんでいます。 造船所のある河口では、ハゼやスズキなど海の魚も姿を見せるように なり、河口のさかなといったりきたりしています。 長かった川の旅はおわり、とうとう海になりました。 行き交う船の下、すんでいるのは、すっかり海の魚です。 |
きつねの窓 安房直子/文 織茂恭子/絵 ポプラ社 (売り切れ) 猟をして山小屋へもどる途中、道に迷ってしまったぼくは ふと気づくと青いききょうの花畑の中に立っていました。 目の前を白い子ぎつねがかけていき、花畑の中へ消えました。 すると、ぼくの後ろで「いらっしゃいまし」と声がして振り向くと そこは小さなそめもの屋で、ひと目で子ぎつねとわかる男の子が 立っていました。 なんでも青色にそめてくれるというのですが ぼくが気乗りしない様子を見せると、子ぎつねは、青くそめた 自分の指でひしがたの窓を作りました。 しぶしぶその窓をのぞいたぼくは、びっくりぎょうてんしました。 幻想的で、もの寂しい、忘れられない名作童話絵本版。 |
はり猫と猫くいでんしゃ 木村素子/作 エイプリル出版 (売り切れ) 木村素子さんの創作動物、灰みどり色のとげとげ動物、"はりねずみ"と 茶色のとげとげ動物は"はり猫"のコンビが登場します。 表紙の「猫喰い電車」って?と、ちよっと怖いネーミングのタイトルと とぼけた味の動物たちの絵にひかれて本をを開くと、木村素子ワールドが広がります。 奇妙な動物たちが廃墟の町で出会った、もっと奇妙な電車。 SFホラーちっくなおはなしにユーモラスな絵。最後の結末まで目が離せない、1978年の作品です。 |
はっくしょんしてよかばくん 矢崎節夫/作 岡村好文/絵 小峰書店 お友だちと遊んでいる時、大きなくしゃみがとまらないかばくん。 かばくんがくしゃみをするたびに、お友だちはみんなふきとんでしまいます。 みんなに迷惑をかけると、すっかり落ち込んでしまったかばくんでしたが、みんなは「はくしょんしてもいいよ」 と、何やら思いついたようです。 お友だちを思いやるやさしいおはなしです。 1987年10月初版の新装改訂版です。 |
いいものもらった 森山京/作 村上勉/絵 小峰書店 たぬきのおばあさんが、孫たちを訪ねることになり、お土産を用意 しようとしたのですが、孫たちが何匹だったか忘れてしまいました。 そこで、10匹分のお土産を持って、孫たちを訪ねると、孫は11匹。 ひとつ足りない!お土産をもらいそこねた、子だぬきタンゴは お土産を包んできた風呂敷を頂戴と言いました。 風呂敷をもらったタンゴは、「いいものもらった」と喜びました。 その風呂敷が大活躍するおはなしです。 初版は、1987年12月です。 |
おおきなキャベツ (ワンダーおはなし絵本) 岡信子/作 中村景児/絵 世界文化社 ずらりキャベツがならんだキャベツ畑。 そのなかのひとつのキャベツがどんどん、どんどん大きくなり、 子どもたちがすべったり、かくれんぼができるほど大きくなりました。 子どもたちは大喜び。 ところが、とつぜんキャベツの葉がくるくるとまるまって、子どもたちは、まきこまれてしまいました。 子どもたちを助けるため、あの手この手の大作戦! ダイナミックで愉快なおはなし。 初出は、1992年6月号の「おはなしワンダー」です。 |
みどりのこいのぼり (ワンダーおはなし絵本) 山本省三/作 森川百合香/絵 世界文化社 こぐまのクークたちは、ふもとに見えるこいのぼりをうらやましく思いました。 そこで、みんなで力を合わせ、葉っぱでこいのぼりを作りました。 一番高いかしのきにとりつけようと運んでいると、急に風が吹き、こいのぼりは空高く舞い上がり、 クークたちもいっしょに・・・ こいのぼりとクークたちの冒険のおはなし。 初出は、2008年5月号の月刊絵本「おはなしワンダー」です。 |
こどももちゃん たばなはるか/作・絵 偕成社 "こどものもものこどももちゃん"というユニークな主人公。 頭がももで、体は人間、ちょっと不気味なのですが ころんと丸いピンク色のもものお顔や アンバランスな体形、表情も、見れば見るほど、かわいいです。 思わず、どんなおはなし?と、興味がわいてきます。 今日のこどももちゃんは、ご機嫌ななめ。みんなと遊ばないし なんだか様子がへん。 いったいどうしたの?その理由に気づいたのは、くまのお母さん。 それはね・・・ その理由と、最後に笑顔全開になったこどももちゃんが とってもかわいいです! |
こじかじじっこ もりのはいたつやさん さかいさちえ/作・絵 教育画劇 森の中のお裁縫屋さんに、しかのお母さんと、三匹のこじかの姉妹が住んでいます。 二番目のお姉さんのじじっこは、とっても元気な力持ち。 ある日、お客さんに届ける品物が入った手押し車をみつけると ひとりで配達にでかけました。 頑張り屋のじじっこが、まっくらになるまで荷物のお届けに奮闘したり 明るくやさしいじじっこと、森のみんなの交流がとっても楽しい! だれにどんな品物が届くのかも、おたのしみです! |
ふたごのひつじポコとモコ 市原淳/作・絵 ポプラ社 ポコとモコは、いつも一緒、とっても仲良しのそっくりふたご。 でも、ちがうところもたくさんあるよ。 ポコは男の子、モコは女の子。好きな食べ物、得意なこと・・・ だから、ふたり力をあわせると、何倍にも! パタ、パラパラ、パラリ、ペラ、ピタッ!っと、めくりしかけが 5種類。絵の中からポコとモコを探す、みつけっこのページも。 |
おべんとうはママのおてがみ 田島かおり/作 教育画劇 アキちゃんのママはいつもすてきなお弁当を作ってくれます。 月曜日から日曜日まで、アキちゃんのお弁当大公開! 「ぶたさん仲良し弁当」や「おひさまさんさんお花ばたけ弁当」 「ごろんと大きなサッカーボール弁当」などなど。 日曜日は、アキちゃんもお手伝いして、卵焼き入り 「動物いっぱい弁当」を作って、パパとママと一緒に動物園へ。 空っぽのお弁当は「ママおいしかった!」「ママありがとう!」 子どもからのお返事ですね。 |
バスがいっぱい! そく・ちょるうぉん/作 アリス館 あかいバス、きいろいバス・・・はじめはオーソドックスなバスが やってくるのですが、しましまバス、みずたまバス・・・ あれっなんかへんなバスがつぎつぎと。 くねくねバスに、でこぼこバス、にんじんバスに、とうめいバス! まだまだいっぱい!こんどはどんなバスがくるのかな? |
ケンちゃんちにきたサケ タカタカヲリ/作・絵 教育画劇 一生懸命川をのぼっていたサケ。気がつくと、変なところへやってきた。 そこはなんと、ケンちゃんちの風呂場・・・ 川に帰りたいと涙ながらに語るサケ。 ケンちゃんはサケを川に逃がしてあげることにしたのですが・・・ おいしそうなサケをみつけたママや、魚やゲンさんが追いかけてくる! とうとう、はらぺこネコトリオにもみつかってしまい・・・ タカタカヲリさんのはじめての絵本作品は痛快です♪ |
くろいながい おくはらゆめ/作 あかね書房 くろいながいしっぽのネコと、くろいながい髪の女の子が出会い仲良くなりました。 ふたりは、くろいながいしっぽと髪のさきっちょまで たどってみようと、冒険にでかけました。 くろいながいしっぽと髪は、どこまでもどこまでもつづき みんなに利用され・・・いったいどこまで? 横に細くて長い絵本の形も、おはなしも、絵も なんだかちょっと変わっていますが ワクワク想像力がふくらんで、愉快な気持ちになってきます。 |
ガオ こどものとも傑作集 田島征三/作 福音館書店 小さな木の実を集めて並べて形作られた生き物たちが絵本の中で 力強く動きまわる、渾身の力作です。 一匹の元気なやまいぬが、ガオと力いっぱい吠えると、元気が体から飛び出した。 ボロボロにくずれた体はへびになり、元気は、おそろしい鳥になった。 やまいぬはどうなってしまうのか、摩訶不思議な展開に惹き込まれます。 ひとつひとつ違う木の実で作られた集合体の形や色の美しさも圧巻です。 |
ひとりぼっちのくうくう 杉田比呂美/作 小峰書店 くうくうは、ともちゃんが大切にしているくまのぬいぐるみです。 ふたりはいつも一緒、大の仲良しです。 ところが、今日はなんか変です。くうくうのそばにともちゃんはいません。 くうくうはひとりぼっちになってしまったのです。 くうくうのそばには、小鳥やちょうちょがやってきます。 見えるのは、空と雲・・・「ともちゃんに会いたいな」 とうとうあたりはしーんとなり背中も冷たくなってきました。 くうくうは、どうなってしまうのでしょうか。 |
ゆうたはともだち ゆうたくんちのいばりいぬ1 きたむらゆうこ/作 あかね書房 「おれいぬ。おまえにんげん。」痛快なことばで ちょっと強面のいばりいぬが、ゆうたくんと自分をくらべっこします。 犬と人間はこんなに違うけど、ゆうたくんはいばりいぬが好き。 いばりいぬもゆうたくんが好き。だから仲良し! 犬は自分の仲間が大好き。生活の基本は、みんなで。 チームワークを大事にする動物なんですね。 |
ハニーが盲導犬になるまで キャロライン・アーノルド/文 リチャード・ヘウエット/写真 常陸宮妃華子/訳 国土社 アメリカ、カルフォルニア州、サン・ラファエルにある盲導犬訓練所には 300頭以上の犬がいて、毎日盲導犬になるための訓練を受けています。 ハニーはここで生まれた子犬です。 すべての子犬が盲導犬になれるわけではなく、適正検査を何度も受け 優秀な犬だけが盲導犬になるための訓練を受けられるのです。 ハニーはいくたびかの検査に合格し、盲導犬になるための厳しい訓練を 受けることになります。 盲導犬を必要と思う視覚障害者の方も訓練を受け、盲導犬とともに暮らす ことができる適正を身につけていきます。 犬と人間は、ともに学びあい、最良のチームとなって生活していくのです。 犬は、人間の役にたとうと努力する知性をもった動物ですね。 でも、人間も犬のパートナーになれるよう努力しなければならないのですね。 |
おなら犬ウォルター ウィリアム・コツウィンクル、 グレンマリー/作 オードリー・コールマン/絵 せんべりつこ/訳 サンマーク出版 ベティとビリー兄弟は、保健所からウォルターという犬を連れて帰りました。 ところが、このウォルター、とてもくさいおならを、ところかまわずする おなら犬だったのです。 ベティとビリーは、ウォルターを気に入っていましたが、お医者に連れて 行っても、食べ物を変えてみても、いっこうにくさいおならが止まらない ウォルターのことが気に入らないお父さんは、ウォルターを保健所へ返すと 言い出しました。その夜、大変なことが起こりました! 犬にも個性があるのですね。ひどい犬だと思っても、それは人間の都合で きめつけているのかもしれませんね。 |
こいぬのチョウチョ スベトラーナ・チューリナ/作 いぬいゆみこ/訳 評論社 あるところに、元気なこいぬがいました。 耳が大きくて、走り回ると、耳がパタパタヒラヒラするので 「こいぬのチョウチョ」と呼ばれていました。 一生懸命練習して、本物のチョウチョのように飛べるように なろうと、こいぬは夢にむかって決心しました。 けれども、いくら走り回ってもとぶことなんてできません。 とうとう、岩からとびおりたこいぬは・・・ 自分の得意なこと、自分らしさに気づくおはなしです。 犬は足には自信がある動物。時速80メートルで走る犬もいるし 長距離も得意だそう。 |
なんでやねん 中川ひろたか/文 鈴木翼/原案 あおきひろえ/絵 世界文化社 朝起きてから、学校へ行くまでの日常生活に ありえないことがつぎつぎと! はじめはびっくり顔で「なんでやねん」と つっこみをいれていたぼくも 学校に着くころには、とうとう大笑いで「なんでやねん」 最後に、学校のみんなも参加して「なんでやねん」が とまらない! お決まりのシメは、裏表紙・・・ 中川ひろたか氏のナンセンスなお笑い満載の絵本です。 絵は、「大川亭ひろ絵」の名で落語にも 奔走されていらっしゃるという、あおきひろえさんの お笑いのつぼをこころえた、とっても愉快な作画です。 |
どうやってねるのかな (幼児絵本シリーズ) 薮内正幸/作 福音館書店 どうぶつたちの寝姿を描いたユニークな絵本です。 出てくるどうぶつは、コアラ(表紙)、シマリス、コウモリ フラミンゴ、ラッコ、オオカミ、ヒョウ、ラクダ、キリンです。 寝姿はそれぞれ違っています。 どうしてそんな格好で寝るのかは書かれていませんが どうぶつは、姿かたちだけでなく、違いがあることに 気づきます。 薮内正幸さんの細密画は、どうぶつたちの毛の一本一本まで 丁寧に描かれていて、驚きとあたたかみがあります。 |
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