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vol-47
本のタイトル: 「あげたおはなし」 中山千夏/作 安西水丸/絵 自由國民社 対象年齢 4歳から100歳以上 この作品は、中山千夏氏と人気絵本作家さんのコラボによる 絵本シリーズの中の1冊です。 このシリーズの中の「どんなかんじかなあ」(和田誠/絵)は 第11回日本絵本賞を受賞しました。 人気の絵本ですので、すでにお読みの方もいらっしゃるかと思います。 「あげたおはなし」は、言葉がいいです。 日本語のおもしろさが、ページをめくるごとに次々と展開して よどみがないので、何ともこころよいです。 読みすすむうちに、「みんな仲良く」だの「やさしさ」だの、そんな メッセージの絵本かと思います。 が、最後のページで、ハタと立ち止まり、立ち止まって、そこから 動くことができなくなって、絵本が終わります。 「だけど、ほんとのところはどうなのよ」と、この絵本は問いかけてくれます。 この絵本を読んだ子どもが、大人に質問したら、子どもを目の前にして したり顔の大人は、なんて答えるのだろう。 大人だからこそ、答えにつまってしまうことって・・・ありそうだ。 (終わり) |