■■■ baby03  おじいちゃんの口笛 ■■■




vol-45
   本のタイトル: 「おじいちゃんの口笛」

   ウルク・スタルク/作
   アンナ・ヘブクルト/絵
   ほるぷ出版
   対象年齢 5歳から100歳まで


   涙は、心を浄化して、脳内のストレスを消す物質を出す作用があるそうです。

   思いっきり、泣きたくなる日もありますね。
   いい涙を流したい時、絵本を読むといいです。
   今日は、泣ける絵本のご紹介です。


   おじいちゃんの自慢をするぼく、
   「お小遣いをくれる、釣りにも連れて行ってくれる・・・」
   おじいちゃんがいない友達のベッラは、おじいちゃんが欲しいと思います。

   そこで考えついたのは、
   老人ホームに出かけておじいちゃんをみつけることです。

   老人ホームにいたニルスさんは、身寄りのないおじいちゃん。
   出会うなり「ぼくのおじいちゃん」と言って、お小遣いまでねだる
   ベッラに付き合って、本当のおじいちゃんとして、振舞ってくれます。

   凧を作ってくれたり、口笛を教えてくれたり・・・・
   夜の誕生日会をしたり・・・・

   亡くなるまでの数ヶ月、ベッラとぼくとおじいちゃんことニルスさんの
   三人だけの素敵な蜜月。
   いつもは寂しいニルスさんにとっても、楽しい笑いがあふれる時間。

   手が震えて髭もそれない、ひとりぼっちのニルスさんに
   だんだんと、いたわりの心が芽生えてくるベッラ。

   「おじいちゃんの心臓は悪いけれど、良い心が入っているんだよ」


   いたずら盛りの男の子と、哀愁漂う老人のお話に
   涙は、口笛のように爽やかに流れていくと思います。


   (終わり)



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