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vol-45
本のタイトル: 「おじいちゃんの口笛」 ウルク・スタルク/作 アンナ・ヘブクルト/絵 ほるぷ出版 対象年齢 5歳から100歳まで 涙は、心を浄化して、脳内のストレスを消す物質を出す作用があるそうです。 思いっきり、泣きたくなる日もありますね。 いい涙を流したい時、絵本を読むといいです。 今日は、泣ける絵本のご紹介です。 おじいちゃんの自慢をするぼく、 「お小遣いをくれる、釣りにも連れて行ってくれる・・・」 おじいちゃんがいない友達のベッラは、おじいちゃんが欲しいと思います。 そこで考えついたのは、 老人ホームに出かけておじいちゃんをみつけることです。 老人ホームにいたニルスさんは、身寄りのないおじいちゃん。 出会うなり「ぼくのおじいちゃん」と言って、お小遣いまでねだる ベッラに付き合って、本当のおじいちゃんとして、振舞ってくれます。 凧を作ってくれたり、口笛を教えてくれたり・・・・ 夜の誕生日会をしたり・・・・ 亡くなるまでの数ヶ月、ベッラとぼくとおじいちゃんことニルスさんの 三人だけの素敵な蜜月。 いつもは寂しいニルスさんにとっても、楽しい笑いがあふれる時間。 手が震えて髭もそれない、ひとりぼっちのニルスさんに だんだんと、いたわりの心が芽生えてくるベッラ。 「おじいちゃんの心臓は悪いけれど、良い心が入っているんだよ」 いたずら盛りの男の子と、哀愁漂う老人のお話に 涙は、口笛のように爽やかに流れていくと思います。 (終わり) |