■■■ baby03  市川里美さんの絵本 ■■■




vol-38
   タイトル: 市川里美さんの絵本


   今、手元に2冊の絵本がある。
   同じ作者の絵本とは思い難いような、絵の雰囲気である。

   その絵本の作者は、市川里美さんだ。

   はじめて市川里美さんの絵本を見た時、驚いたのは、絵本のタイトルの
   ところに、大きな字で「市川里美 画」と書かれていたことだ。
   それは、冨山房のクリスマス絵本だった。


   「いちかわ さとみ・・・」と書いたタイトルの絵本をめくる。
   そこに広がるやさしい色づかい、生き生きした子どもの表情、
   「市川里美 画」にふさわしい絵本だった。

   市川さんの描いた子ども、ひとりひとりが好きだ。
   そんな市川さんの子どもに会いたくなったら
   「あなたもいますよ あそぶこどもたち」
   (市川里美/画 矢川澄子/文 冨山房)
   を読むのにかぎる。

   たくさんの子どもたちが、市川さんの絵本の中で泣いたり笑ったり
   みつめたり、考えたりしている。

   どこにでもいるような、でも、市川さんの絵本の中にしか存在しないような
   そんなたくさんの子ども達に会うことができる。


   今年、新刊の「うさぎのララ・ローズ」(講談社)を読んだ時、
   こんなにも絵柄が変わる作者さんもめずらしいなと思った。

   まるで別の作者?小さく「市川里美=作」と書いてある。

   ページを読みすすむうちに、やはり市川さんの絵だと思った。

   少し、パリっぽく、「世界の絵本」ぽくなった子どもたちだけど、
   同じく市川里美画の中で生きている子どもたちだった。

   あと、何年もしたら、また違う市川里美画に出会えるかもしれないと
   嬉しくなった。


   (市川さんが描く子どもだけでなく、ぬいぐるみの人形も
    素敵すぎます!!)


   (今回紹介の絵本はこちら ↓↓)

   **************************

   ●「うさぎのララ・ローズ」(講談社)

   ●「あなたもいますよ あそぶこどもたち」
   (市川里美/画 矢川澄子/文 冨山房)


   (終わり)



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