■■■ baby03  モーモーまきばのおきゃくさま ■■■

vol-28
   本のタイトル: 「モーモーまきばのおきゃくさま」

   「幸せの顔」
   文/絵:  マリー・ホール・エッツ
   訳:    やまのうち きよこ
   出版社: 偕成社
   対象年齢: 3歳から100歳まで


   先日テレビで「感性工学」なるものが、紹介されていた。

   感性もいよいよ、科学で分析されて
   マーケティングに応用されるの?と、ちょっと驚いた。

   絵本の紹介文で、「あなたの感性にうったえます。」
   という文章に出会うことがある。

   感性って何だろう。心地よさだろうか。

   よい絵本がどんなものか、科学的に解明されたらおもしろいかもしれない。

   「この本、よい絵本なんですよ」と言うと
   「絵本読んだことないから、よい絵本ってどんな本ですか?」
   と反対に質問されて

   「だから、よい絵本なんです。」としか言えない。
   感性にうったえかける何かがあるんです・・

   いろいろな顔の略画パターンを見て、
   どんなイメージを受けるか
   「嬉しい」「悲しい」「怒っている」などと答える。

   すると、90パーセント以上の人が同じことを答えた、顔のパターンがある。

   それは、「幸せな顔」というものだ。

   自分も「幸せそうな顔だなぁ」と答えたので、よく覚えている。

   つまり、人間の感性、見たり触れたりして感じる心には
   誰にでも共通の何かがあるようだ。

   よい絵本というのにも、誰もがここちよく思う、共通の絵や
   ことばがかくされているのではないだろうかと、最近思うように
   なった。

   つい先日、この幸せな顔をある絵本で発見した。

   それは、エッツの「モーモーまきばのおきゃくさま」という絵本。

   みなさんも同時に、幸せの顔が発見できたら、感性に訴えかける絵本の
   研究に役立つかもしれない。

   (終わり)



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