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vol-28
本のタイトル: 「モーモーまきばのおきゃくさま」 「幸せの顔」 文/絵: マリー・ホール・エッツ 訳: やまのうち きよこ 出版社: 偕成社 対象年齢: 3歳から100歳まで 先日テレビで「感性工学」なるものが、紹介されていた。 感性もいよいよ、科学で分析されて マーケティングに応用されるの?と、ちょっと驚いた。 絵本の紹介文で、「あなたの感性にうったえます。」 という文章に出会うことがある。 感性って何だろう。心地よさだろうか。 よい絵本がどんなものか、科学的に解明されたらおもしろいかもしれない。 「この本、よい絵本なんですよ」と言うと 「絵本読んだことないから、よい絵本ってどんな本ですか?」 と反対に質問されて 「だから、よい絵本なんです。」としか言えない。 感性にうったえかける何かがあるんです・・ いろいろな顔の略画パターンを見て、 どんなイメージを受けるか 「嬉しい」「悲しい」「怒っている」などと答える。 すると、90パーセント以上の人が同じことを答えた、顔のパターンがある。 それは、「幸せな顔」というものだ。 自分も「幸せそうな顔だなぁ」と答えたので、よく覚えている。 つまり、人間の感性、見たり触れたりして感じる心には 誰にでも共通の何かがあるようだ。 よい絵本というのにも、誰もがここちよく思う、共通の絵や ことばがかくされているのではないだろうかと、最近思うように なった。 つい先日、この幸せな顔をある絵本で発見した。 それは、エッツの「モーモーまきばのおきゃくさま」という絵本。 みなさんも同時に、幸せの顔が発見できたら、感性に訴えかける絵本の 研究に役立つかもしれない。 (終わり) |