■■■ baby03  エンソくんきしゃにのる ■■■

vol-19
   本のタイトル: エンソくんきしゃにのる

   ぶん・え: スズキ・コージ
   出版社: 福音館書店
   対象年齢: 4歳から100歳まで


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   福音館書店から出ている「こどものとも」
   毎月、斬新なアイディアと豊かな感性で、子どもや絵本好きな大人達を
   魅了している月刊絵本ですね。

   今回は、その「こどものとも」の中から。
   1986年第1刷発行。「第36回小学館絵画賞」受賞。
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  「ほげたまちのほげたえき」ここからきしゃにのって、エンソくんは
   おじいちゃんのところに、遊びに行きます。
   おじいちゃんの家は、終点です。

   絵本の表紙を開けた瞬間から、そこは、「ほげたまち」
   大人も絵本という世界の中に、すっと入っていくことができます。

   それは、スズキコージさんの独特な絵の世界に、引き込まれていくから
   でしょう。

   黒でふちどられた絵で綴られたこのお話を、はじめて見た時は、「何ですか?
   これって絵本?」という感じでした。
   でも、ぎっしりと描き込まれたその絵ひとつ、ひとつ見ていると、細かい犬
   一匹にいたるまで表情があり、「あっ、ここにも犬!」とか、「きしゃに
   乗っているエンソくんみつけた!」とか遊べます。
   間の抜けたひつじ、一匹一匹の表情を見るたびに、どんなに落ち込んでいる
   時も、にたぁと笑ってしまう自分がいます。

   エンソくんと一緒に終点に着くころには、なぜか元気になっています。

   きっと絵本というものが、大好きであろう、スズキコージさんの世界が
   そこにあり、ページをめくる度に「絵本ってこんなにおもしろいんだよ。」
   と語りかけてくれるからだと思います。

   「ほげたまち」から終点まで、こどもの心にもどる旅、ぜひご一緒に。

   (終わり)



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