■■■ baby03  ニャーンといったのはだーれ ■■■

vol-18
   本のタイトル: ニャーンといったのはだーれ

   ぶん・え: ステーエフ
   やく: さいごうたけひこ
   出版社: 偕成社
   対象年齢: 3歳から100歳まで

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   ステーエフは、ソビエトを代表する絵本作家です。
   絵本は世界各国で、翻訳され、世界中の子どもたちに愛されています。

   ロマン・カチャーノフ監督の「ミトン」は、有名なロシアアニメですが、
   ステーエフも、絵本と同時に、アニメの監督として、活躍しています。

   まるでアニメを見ているような会話のおもしろさと、躍動感を、絵本の
   世界でも、実現しています。
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   正体がわからないものへの好奇心、以前見たことがあるんだけど、聞いた
   ことがあるんだけど、「そう、あれあれ。あれっ?」
   「あれって、何だっけ?」と、ささいな事が気になって、いらいらするあの
   感じです。

   この絵本は、子犬の探究心と共に、お話がスピーディーに展開、エピソード
   が、おもしろく繰り返されていきます。
   子犬くんと、まわりの動物との会話や、やりとりは、ユーモアたっぷり。
   思わず、「ねこだってば!!」とつっこみを、いれてしまいたくなります。

   最後に・・・わかった時の「なあんだ」と全身から、力がぬけてしまう感じ
   までも、しっかり表現されているあたりは、心にくいばかりです。

   「かくして子犬くんの日常は、つづく・・」というタイトルが、出てきそうな
   映画の幕切れのようなラストです。 

   (終わり)


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