■■■ baby03  あおくんときいろちゃん ■■■

vol-16
   本のタイトル: あおくんときいろちゃん

   文・絵: レオ・レオーニ
   訳: 藤田 圭雄
   出版社: 至光社
   対象年齢: 2歳から大人まで

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   色彩の魔術師と呼ばれた、レオ・レオーニは、すてきな
   おじいちゃんでもありました。
   この絵本は、遊びに来た、お孫さんのために、作られた絵本
   だそうです。

   絵本から、子供のつぶやきや笑い声が聞こえてきそうです。
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   たぶん大人は、この絵本を読んで、調和とか融合とか、そんな
   おきまりの言葉を、口にすることでしょう。
   でも、そんな意味など関係なく、この絵本は、子供にとって
   とても楽しい絵本です。

   ふたつの色が混ざりあったり、小さくちぎれて、ばらばらになったり、
   元にもどったり、そんな単純なことに、レオ・レオーニは、すてきな
   物語をつけました。

   子供は、あおときいろの丸に、自分達の友達を発見します。
   そして、心通わすことができます。

   そこには、究極に単純化された絵による、創造の世界があります。
   それこそが、絵本の本質であり、子供だけに与えられた特権です。

   あおくんときいろちゃんは、みどりになって、物語は終わります。
   もっと、もっと遊びたい、あおくんときいろちゃん。
   子供たちは、また最初のページに、手を伸ばすことでしょう。

   (終わり)


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