■■■ baby03  100まんびきのねこ ■■■

vol-15
   本のタイトル: 100まんびきのねこ

   文・絵: ワンダ・ガアグ
   訳: いしいももこ
   出版社: 福音館書店
   対象年齢: 3歳から大人まで

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   アメリカの傑作絵本、1928年に出版された古典絵本。
   日本での創刊は、1961年、福音館書店の「世界傑作絵本シリーズ」の
   第1作目として、企画発売されて以来、43年間読まれています。
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   昔話のおなじみのフレーズ、「あるところに」で、お話は始まります。
   おじいさんとおばあさんは、さみしいので、ねこを飼うことに、決めます。
   おじいさんは、ねこを探しにでかけます。
   そして、とうとう、ねこでいっぱいの丘に着きました。
   おじいさんは、おばあさんのために、たくさんのねこを連れて帰ります。
   が、一匹しか飼えないので、どのねこを、うちに置くか、ねこたちに決め
   させようというおばあさん。ねこは、自分がいちばんきれいなねこと、
   けんかを始め、最後には・・・。
   次々と驚く話の展開は、大変おもしろく、ひきこまれていきます。

   が、なんといってもこの本の魅力は、白と黒で描かれた絵です。
   絵と文の調和、余白の使い方、見開きページを使った大胆な構成、
   場所や時間、動きが流れるように描かれています。(流れる雲と一緒に)

   繰り返し、読めば読むほど、味わいのある、読むたびに新しく感じる絵本。

   絵本の「古い」は、読み続けられてきたという意味となり、ずっしりとした
   重みがあります。

   (終わり)


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