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この絵本で、作者の武田美穂さんはよく名前の知られる
絵本作家さんになりました。子供だけでなく、大人も惹きつけられる絵本です。
いろいろな絵本の手法があると思いますが、漫画的手法は、初版の
10年前は、画期的なインパクトだったと思います。
以下はこの本の受賞履歴です。ご参考にどうぞ。
1992年度けんぶち絵本の里びばからす賞
1993年度絵本にっぽん賞
1993年度講談社出版文化賞絵本賞
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なにをやっても出来ないみほちゃんと、そんなみほちゃんが気に
なりながら、いじめてしまうますだくん。
みほちゃんにとって、ますだくんは怪獣のような存在です。
あることがきっかけで、みほちゃんはますだくんに反撃します。
びっくりしてまう、ますだくん。
みほちゃんの心にも、ますだくんの心にも共感でき、笑いとちょっぴり
泣けてくるお話は、ずっと忘れてしまっていた心のドアをノックして
くれるようです。
教室というせまい、でも子供にとっては、初めての大きな社会。
他人とのふれあいや葛藤も、ここから始まったんだなぁと思います。
他人とのつきあい方、自己認識、様々な社会性を学習するところ。
現役子供も、卒業してしまった大人も、教室という原点にもどって、
もう一度、他人と自分のあり方、考えてみたいですね。
(終わり)