■■■ baby03  となりのせきのますだくん ■■■

vol-13
   本のタイトル: となりのせきのますだくん

   作・絵: 武田 美穂
   出版社: ポプラ社
   対象年齢・幼児〜大人まで 

   *-・-・-*-・・--*-・-・-*・-*-・-・-*-・-*-・-・-*・-・-*-・-・-*-・
   この絵本で、作者の武田美穂さんはよく名前の知られる
   絵本作家さんになりました。子供だけでなく、大人も惹きつけられる絵本です。
   いろいろな絵本の手法があると思いますが、漫画的手法は、初版の
   10年前は、画期的なインパクトだったと思います。
   以下はこの本の受賞履歴です。ご参考にどうぞ。

   1992年度けんぶち絵本の里びばからす賞
   1993年度絵本にっぽん賞
   1993年度講談社出版文化賞絵本賞
   *-・-・-*-・・--*-・-・-*・-*-・-・-*-・-*-・-・-*・-・-*-・-・-*-・

   なにをやっても出来ないみほちゃんと、そんなみほちゃんが気に
   なりながら、いじめてしまうますだくん。
   みほちゃんにとって、ますだくんは怪獣のような存在です。
   あることがきっかけで、みほちゃんはますだくんに反撃します。
   びっくりしてまう、ますだくん。

   みほちゃんの心にも、ますだくんの心にも共感でき、笑いとちょっぴり
   泣けてくるお話は、ずっと忘れてしまっていた心のドアをノックして
   くれるようです。

   教室というせまい、でも子供にとっては、初めての大きな社会。
   他人とのふれあいや葛藤も、ここから始まったんだなぁと思います。
   他人とのつきあい方、自己認識、様々な社会性を学習するところ。
   現役子供も、卒業してしまった大人も、教室という原点にもどって、
   もう一度、他人と自分のあり方、考えてみたいですね。

   (終わり)


<< 一覧へもどる  << 絵本古本マーケットはっぴぃ  << SHOP