10月のおすすめ絵本(2017年)
■10月23日 1991年白泉社版初版本・大人になっても忘れたくない名作絵本「むくどりのゆめ」いもとようこ
むくどりのゆめ 大人になっても忘れたくない名作絵本
浜田廣介/作 いもとようこ/絵 白泉社
現在は、金の星社より「大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本」で刊行されている絵本ですが
本書は、白泉社より出版の1991年★初版本★です!
いつかかあさん鳥が帰ってくると信じているむくどりの子は、かあさんの羽音のような音を聞かせてくれる
たった一枚だけ残った枯葉がどこか遠くへ飛ばされないように気遣いをします。
その夜、むくどりの夢の中にあらわれたのは・・・
むくどりの子の健気な様子、とうさん鳥は何も言わず静かに見守ります。
とうさん鳥の大きな愛につつまれて、ひとときの寂しさをやさしさに変えて
春になっつたら、大きくたくましく育って巣立っていくことに思いを馳せることができるおはなしです。
いもとようこさんの絵は、鳥や木や葉の感触が伝わってくるような繊細な貼り絵と美しい色彩です。
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■10月16日 1989年版(第2刷)★好学社版「きりのなかのサーカス」ブルーノ・ムナーリ
きりのなかのサーカス
ブルーノ・ムナーリ/作 八木田宜子/訳 好学社
デザイン界の巨匠と称されるイタリアのブルーノ・ムナーリの代表的名作「きりのなかのサーカス」
1968年にイタリアで出版され、日本では、1981年に好学社より出版されました。
本書は、その好学社版、1989年第2刷です。希少本です!
2009年には、フレーベル館より、谷川俊太郎さんの新訳で復刻されましたが、現在は、こちらも絶版となっています。
霧の中を歩くと、目の前に突然ものが姿をあらわし、また消えていきます。
非日常の景色の中をすすんでいくと、霧が急にいろんな光で輝きはじめました。
大サーカスの予行練習が行われています。その様子をのぞいてみると・・・
つぎつぎ披露されるのは、不思議なだしものばかり・・・霧のかなたの不思議の国に迷い込んだよう!
大サーカスにさよならした後は、霧の公園を通って、家路に向かいます。
標識があらわれ、左方向矢印には「NO」の文字が・・・そっちへいってはだめ?
さてさて、無事に家の中にたどり着き、いつものような暮らしにもどることはできるでしょうか。
ムナーリさんの特別な感性が光る見事なデザイン画と装丁、視覚と想像力に訴えかけてくるアートな絵本です。
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■10月10日 ★1999年初版第5刷★やなせたかし作・絵「アンパンマンとロールパンナ」(アンパンマンのおはなしでてこい4)
アンパンマンとロールパンナ アンパンマンのおはなしでてこい4
やなせたかし/作・絵 フレーベル館
やなせたかし作・絵のロールパンナ誕生ものがたりです!
ジャムおじさんがロールパンナを作るところからはじまります。
窓の外には、バイキンマン。つくりかけのパン生地にリモコン毒ぐもで、ばいきんジュースをぽたぽた・・・。
できたロールパンナは、バイキンマンの手先になってしまいます。
ロールパンナは、わるい心とよい心のふたつの心をもって生まれてきてしまったのです!
希少本につき、入手困難ですが、本の状態がよくありません。状態ご了承ください。
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■10月5日 ★絶版★佐藤さとる・村上勉「コロボックルそらをとぶ」(コロボックル絵童話1)
コロボックルそらをとぶ コロボックル絵童話1
佐藤さとる/作 村上勉/絵 講談社
今年お亡くなりになられた、佐藤さとる氏。代表的ファンタジー童話は、「コロボックル物語」ですね。
第1巻の「だれも知らない小さな国」(講談社)が刊行されたのは、1959年。
日本のファンタジー童話の名作ですね。「国際アンデルセン賞国内賞」も受賞しています。
本作は、2004年に刊行された(本書は、2005年版)、「コロボックル絵童話」で
作品の挿絵を担当している村上勉氏のカラー絵が、たくさん楽しめます。
コロボックルは、小指の大きさくらいの小人。子どものコロボックルは、その半分くらいの大きさです。
山にあるコロボックルの国を舞台に、繰り広げられるおはなしですが、主人公は、コロボックルの男の子
「トネリコのヒコのトコ」、通称トコちゃんです。
トコちゃんは好奇心いっぱい!山の様子が知りたくて探検していると、けがをしたことりに出会います。
そのことりを助けてあげたことから、物語がはじまります。
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